TOYOTA PONAM-28GII 試乗レポート | 2007/05/01 |
世界のトップカーメーカーがプレジャーボートを作ると・・・。 |
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■乗ってみると
さあ、離岸しました。240馬力のディーゼルエンジンを2基積むこともあってか、大きな周期の揺れは全くありません。どちらかというとフェリーのようにエンジンによる振動が伝わってきます。しかし、フェリーの振動によく似ているので逆に安心感を伴います。マリーナ内では法規によらない紳士協定としてゆっくり進行します。
人物はトヨタの方です
この日風が強く、マリーナから荒川に出るあたりでかなりあおられ始めましたが、船体の揺れはほとんどなし。油圧アクチュエーターの動く振動が微妙に感じられ、すでにオートフラップは稼働中のようです。「なんで操縦席が2つもあるのか、無駄過ぎる」という考えが、実際に動く状態で乗ってみて変わりました。波を見通すには、高さがあるに越したことはないですね。
ゆっくりと荒川を横切り、河川中央部に出る
この前の日は天候が最悪だったそうで、晴れていたと思ったらやがて曇り、風が強くなり、雨が嵐のように降り注ぎ、しまいには雷鳴とどろくと言うフルコース状態。出来る経験ではないと思いますが、できればしたくない経験(笑)。風が強いくらいですんだことに感謝すべき、というか、湾に向かって波もしぶき始めた中、自分はまだまだラッキーな方なんだと思い込みながら橋梁を静かにくぐります。
この風と波!
くぐると突然加速。480馬力の片鱗を垣間見ました。向こうに風車が見えます。若洲公園というところに設置されているそうですが、遠近感がつかめません。前から船が来ました。その航跡に船体が「ドーン」と叩かれますが、ボディの構造材や制振、防音材が効いているせいか、ミニマムにまとまる感じです。ボートにはサスペンションがないし、波面を走るということもあってアタック自体は確実にありますが、不安はありません。やがてボートは停止し、不意に操船することになりました。
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